雪微熱





2007年もう見つけられないと諦めていた君を見つけた
降る雪がすべての音を盗んでく君の言葉ももう聞こえない
世界から音が消えたら真っ先に叫ぼう言えぬ恋の言葉を
本を読むページをめくる大きな手ずっと見とれててもいいですか
ひと月に一度は風邪をひく君のために毛布になりたいのです
窓の外見るふりをしていつだって窓に映った君を見ていた
思い出と重なってふとこの思いが消える気がして不安になるの
澄み切った冬の夜空の星々の輝きすべて君にあげたい
練乳をかけた苺よりも甘い君の言葉も声もその手も
雪のようにつもる思いが春に解け君の元へと流れますよう




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