真冬の虹





あの冬の虹を共有したいのは恋心って呼ぶのでしょうか
雪よりも闇よりも冷たい心とろかすように包み込みたい
指先が凍えたままで構わない違うところがあったかければ
プリクラを分け合うだけの友達は表面だけと決め付けないで
クレープの苺のソース舐めながら感じた風に真冬の匂い
雷の光見ながら問いかける真冬の虹の色は何色
心さえワンクリックで買えるならねえ君のそのぬくもりは何
真夜中に心細くて思い出す「シザーハンズ」の吹き替えの声
私だけじゃないこんなに重たくて灰色の空支えてるのは
シャンプーの泡にまみれて考える明日の朝のココアの温度




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