La dolce vita





向こうから朝が来たから「あっち行け」言ってみたけどどんどん来るの
生クリームたっぷりかかったケーキとか食べたいこんな酷い朝には
ニセモノの苺の匂い身に纏い戦闘準備整いました
アメリカンチェリーとソーダ夏の日の太陽と空はそんな感じ
「心中をしようか」君の申し出にいいねと笑う午後の屋上
そうやってがんじがらめにさせないで君の言葉で動けなくなる
パフェの底のゼリーみたいに届かない目の前にいる君の諸々
教会の鐘の音ひびく街角ですれ違うのは自分自身か
夕暮れに聖母のような胸元をはだけて眠れサディスティックに
無理だとはわかっているし口になど出さないけれど「私を愛して」




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