太陽とコーラ





胸の奥忘れ去ってた面影が蘇るのはいつだって夏
あまりにも夏の日差しが似合う人夏が過ぎても消え行かないで
砂浜ですれ違うたび気にしてた気にしてくれると思ってもいた
くらくらと眩暈するほど青すぎる空と熱い太陽と夏と
あのときはまだコーラなんて飲めなくて馬鹿にされつつ炭酸にむせた
日に焼けた素肌がはじく水滴の行方を追って海に飛び込む
誕生日おめでとうって差し出した冷たい缶から夏があふれる
熱を帯びた気持ちを恋と決めつけずただただ傍にいたかっただけ
バス停で一本の缶コーラ分け合ってはしゃいで別れたあの日
今きっと幸せでいて幸せを私にくれた太陽の人




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